FF15
- ノクティス
- なんかこうして おまえらの顔見たらさ―
悪い やっぱ辛えわ - プロンプト
- そりゃ 辛えでしょ
- グラディオラス
- ちゃんと言えたじゃねえか
- イグニス
- 聞けてよかった
- ノクティス
- みんな どうもな
オレ おまえらのこと好きだわ
第14章、決戦前の4人最後のキャンプにおけるノクトのセリフ。
時系列はラスボス前だが、実際に聞けるのはエンディング中。
「わりぃ やっぱつれぇわ」と発音しており、声で絞り出すようなその様は、作中でも屈指の名演技の一つである。
シナリオ的には、アーデンを討つために死の運命を覚悟したノクトが、仲間達に心情を打ち明けるセリフ。
自分の気持ちを素直に表現できないノクトがそれでもやっとの事で伝えた一言。
仲間達の反応から、ノクトの死の運命は事前に伝えられていたと思われる。
- 作品のテーマである「仲間との絆」の終着点とも言えるだろう。最も、その結末がノクトの死であるというのは些か皮肉なものであるが。
- 友に何も話さず、全て抱え込んで逝ったレギスとの対比でもある。シドはその経験から、辛い時は仲間を頼れ、何も話してくれないのは辛いものだとノクトに伝えていた。
- とはいえ、話を切り出したのは後戻りの出来ない十年後の事である。
もう少し早くに話をしていれば何かが変わったのかもしれないが……。
それでも、最後の最後で心の内を打ち明け、仲間と思いを共にできた事は、女々しくはあるものの運命に死を定められた彼にとって唯一の救いとなった事だろう。- 「ノクトが死ぬ必要は全くなかった」事が明らかになった後では蛇足感が半端ない。
それこそ「もっと早く話していれば」って話になる。
- 「ノクトが死ぬ必要は全くなかった」事が明らかになった後では蛇足感が半端ない。
- とはいえ、話を切り出したのは後戻りの出来ない十年後の事である。
この言葉が出た理由としては、上記のシド以外にルナフレーナの影響も考えられる。
12章でのシヴァとの邂逅でルーナが辛いことを隠しながらも神凪の使命を全うして死んでいったことを知ったノクトは、その気持ちに気づけなかった申し訳なさで思わず泣き出してしまう。
シドの言っていたことを身をもって体感したノクトは、深く信頼している仲間たちを同じ気持ちにさせたくなかったのかもしれない。
- また、その他にも14章でタルコットが祖父の死の原因が自分にあると告白を聞いた時にも「それはお前のせいじゃないが黙っているのは辛かっただろう。教えてくれてありがとう」と返答している。
恐らくは、ノクトのこうした考えが後のこの台詞に繋がったのだろう。
そういう意味では、ルナフレーナからノクトへ、ノクトから仲間たちへと託された想いは、非情な現実から来る「辛さ」とそれに対する「共感」という確とした一本した柱で繋がっているとも言える。
短い一言ではあるが、様々な意味において、本作を象徴する最も代表的なセリフであろう。
- その後の写真しかり、神が定めた運命に抗うすべもなくこれから神の側に立ち人の世界を救うことになるノクティスが、決心の裏でも完全に神に敗北を認めたのではなく、自身は「人間」である(悲しい悔しいといった感情、「写真」は思い出)という固い意思表示である、とする考察もある。
作中屈指のネタセリフでもある。
特に「(やっぱ)辛えわ」の部分は、汎用性の高さから、ネット上ではFF界隈を中心に一時の流行語にもなっていた。
FF15以前から使われていた言葉ではあるが、本作を境にこの言葉が自虐やネガティブな事態に陥った際などで使われる頻度が増えている。
もっぱら「つれぇわ」「つれえわ」「つれーわ」などと書かれることが多い。
- 返しは「言えたじゃねえか」「そりゃつれぇでしょ」「聞けて良かった」が定番。どんな苦境に陥っても「つれぇわ」と書くだけで慰めてもらえる。
- あまりしつこいといい加減切り替えらんねえのかとキレられることも。
- ゲームクリア直後というタイミングで主人公の口からこのセリフが出たことが、色々な意味でプレイヤーの共感を呼んだため、大いにネタにされ流行のきっかけとなった。
- 作品を馬鹿にするニュアンスとして使われることも多々あり、生粋のファンからはかなりの反感を買うので、ネタとして安易に使用する事は控えて欲しい。
- 様々なアップデートを施される前の純正品ストーリーでは物語の側面をあまり知ることも出来ず、旅路が佳境に入るにつれてどんどん暗く重いものとなる。
そして、運命に抗うことも出来ず結末を迎えるというお世辞にもハッピーエンドとは言えない展開となっており、数々の場面で心をひしゃげざるを得なかったプレイヤーの気持ちを代弁しているような形になってしまった。
この言葉に続く仲間の台詞も、彼らの心情や見えない部分の行動が本編ではほとんど補完されていなかったため、「いやもっとなんか方法あるだろ、頑張れよ」と郷愁漂わせる彼らに共感どころか憤慨するプレイヤーもいたことだろう。
- 様々なアップデートを施される前の純正品ストーリーでは物語の側面をあまり知ることも出来ず、旅路が佳境に入るにつれてどんどん暗く重いものとなる。
- ノクトの10年後の姿が事前情報ではかなり秘匿されており、おっさんノクトのネタバレ画像がネット上で衝撃を受けている中でこのセリフを発したインパクトが大きかったからというのもあるように思う。ゲームをプレイしていれば成長したノクトはそこまでネタバレというわけではないが..
ひらがな表記が多い理由は最初にこのセリフが知れ渡ったきっかけが海外版のネタバレ画像であり、そちらの字幕ではひらがな表記だったから。
本作の当該場面を知らない人が字面だけ見ると「何か辛(から)い物でも食ったのか?」と思われてしまうことも..
英語版の台詞は「it's...more than I can take.」
- 直訳すると「俺には背負いきれねぇよ」
パーティメンバーもノクト本人も、ノクトが犠牲になって死ぬしかないと諦めて受け入れている絶望感と寂寥感を表しているシーンでもある。
この三人の性格ならノクトを救うために全力で足掻くと思われるが・・・ノクト不在の十年の間に何かあったのかもしれない。
- 十年の間にノクトが犠牲となる以外でシガイを根絶できる方法が見つかれば、三人はそれがどれだけ困難でもノクトを救うに全力を尽くしただろう。
しかしこの場面での仲間たちの態度を見るに、実際はそんな方法など見つからず、非情な現実を前に諦めたのだと思われる。 - 「エピソード・イグニス」の真ルート(ノクト生存エンド)にて、別にノクトが死ぬ必要はない事が判明していたりする。
バハムートのあの啓示とは一体何だったのか…。 - 「エピソード・イグニス」の生存ルートはチャプタータイトルの「もうひとつの可能性」の通り
あくまでこういう未来もありえた、というIFルートであり、真ルートという扱いではない。- 本当の真ルート(ベストEND)であるDLC「エピソード・ノクティス」は諸般の事情により制作中止。
ゲーム中でのノクト救済の道も断たれた。公式でこの展開は、悪い やっぱ辛えわ。- ゲーム外ではあるが、最終的に小説版という形でベストENDは補完された。
- 本当の真ルート(ベストEND)であるDLC「エピソード・ノクティス」は諸般の事情により制作中止。
亜種が存在する。12章の電車内でルナフレーナの悲痛な思いを知った際に、「やっぱ辛かったのかよ」と発言する。知名度が低いからか、このセリフが他所で使われることはあまり無い。
余談だが、第13章のグラディオラス編でもアーデンが残したと思われる映像でレイヴスを殺害した後「選ばれなかったものは辛いねえ」とアーデンが口にする場面がある。
やはり、選ばれた人間にも選ばれなかった人間にも違う辛さがあるのだろう。
DFFAC
ノクティスのC.Lv15で開放されるシンボルチャットが「やっぱ辛えわ」。
初めから使える謝罪チャットが「わりぃ」なのでコンボで使おう。
10年後のセリフだが、声色は若いまんま。
かなりしんどいことやった後のような感じである。